最近インプットやらアウトプットやらがめっきり減って危機感を覚えるわかめさんです。
今日は喉風邪を引いて布団でマンガ読みつつゆかりさんとだらだらしてたよ!
ゆかりさん足元で丸くなってぴーすか寝てたまに毛づくろいしててめっちゃ可愛い。
会社の制度?Mercari Tech Research?
なんかそういう制度があって、世界の色々なとこの進んでそうなサービスやら概念を偵察に行けます。
今年は脊椎反射で色々なことに片足突っ込んでみて、後で痛い目にあったら反省しようということにしたので、この制度に応募してみることにしました。
そしたらなんか当選したので深圳に行きました。
他に上海とかインドとかの選択肢がありましたが、昔の秋葉原の電気街っぽい感じとも聞きますし一番肌に会いそうだったので。
何をしにいったか
すでにみんながスマホでの決済サービスを利用している世界観を体験しにいく
↑これが僕の目的です。
なんかメルペイ社というやつがあり、決済をやるそうなんですが自分たちが実現したい世界の一端が既にわりとあるっぽい土地があるそうなので、見ておいたほうが後々の話が早かろうということで体験しにいきたかったわけです。
なお、ここで書かれていることはvvakame個人の感想であり、うんぬんかんぬんです。
僕が務めるソウゾウ社はメルカリ子会社なんですが、メルペイ社というやつもあり、両社ともアホみたいにパワフルマンを欲しがっています。
強い人を求めていますので気が向いたら適当にソウゾウ/メルペイに応募してみてください。
TL;DR
- マジで現金1ミリも必要ないしスマホあればなんでもできる
- どこでも使える のが一番えらい
- QRコード決済別に早くない
- NFC(Felica)やっぱ早い
- QRコード(=非接触読み取り)、応用範囲が広く優れている
- スマホがSPOFすぎて不具合出るとなんも出来ない
- スマホすらなくても決済できたほうが便利じゃね?
- シェア経済、特にモバイルバッテリーのシェア嬉しさがすごい
雑な決済周りのレポート
微信支宝(WeChatPay, weixin)と支付宝(AliPay, 中国語読みわからん)の2強。
外国人(= 俺)でも使いはじめやすいのはweixin。
現地の人は給料の受取もAliPayらしい。weixinは口座に振り込みに手数料取られるそうなので。
weixinで支払いが出来なかったのは空港の茶葉屋さんだけで、他はどんな店でもweixinで支払いができた。
現地で現金は1回も出番なかったです。
“どこでも使える”のが、考えるコストを減らしていて最高に良かった。
ゲーセンのマシンにクレジット追加するのすらQRコードだった。
新規の設備投資無しでも始められるというのも強そう。QRコードとか印刷もできるし…。
weixinでの支払い方は2パターン。
1つ目が自分のスマホでお店のQRコードをスキャンして、金額を入力して、PINコード入れて、店員さんに見せる。
このやり方は屋台などの小売店で多かった。
2つ目が自分のスマホで決済用バーコードを表示して、お店の端末でスキャンしてもらい額面を確認して、PINコード入れて終わり。
こっちはそれなりにデカいお店で多かった。
さて、このQRコードをスキャンする方式ですが、やってみるとわかるんですがスループットが全然出ない。
これで問題になっていないのは、単に店に行列ができないからなのでは?という見立て。
少なくとも日本の朝や昼飯時のコンビニで使う気にはならない。どう考えてもNFC方式のほうが早い。
一方、昼食の会計など、スループットが気にならない場所であれば問題にならない。
慣れてきたら違うのかもしれない…?
QRコードにも良いところがあり、それはNFCのような距離の制限のない光学式であるということ。
僕が一番頭いいなー!と思ったのは、駐車場の出口で壁に1mくらいの大きさのQRコードが貼ってあり、運転席からそれをスキャンして支払いが可能だったこと。
タッチしたりする必要がないので車から出ずに窓すら開けずに出庫できるのはなるほどー考えたなー!という。
で、全てのインタラクションの出入り口がQRコードに集約されているので、町中の支払いとは関係ないQRコードでもとりあえずWeChatアプリで読み取る。
これは企業側としては検索エンジンを自分で作るのに匹敵する”良さ”があるな…と思った。
あと、weixinにはミニプログラムというのが組み込まれていて、要するに認証周りにちょっとチートのあるWebページ(と僕は理解している)で、ここから様々なプログラマブルな決済機能を提供することができる。
具体的に、ゲームセンターの会員サイトや飲食店での注文&決済機能など。
これはあると便利ですわ… 知らない企業に個人情報を渡す頻度が高いのでそこの抵抗感が多少あるけど…。
大変便利なスマホ決済経済圏なんですが、スマホが壊れたり不具合が起こったり電池が切れたりすると一瞬で人権がなくなります。
実際に、現地でアテンドしてくれたエンジニアの人が地下鉄に乗る時に改札でNFCが反応せずに10分くらい詰まってしまい、最終的にチケットを買っていました。
なので、スマホすら無しで決済できるのが最強かもしれない。セキュリティどうするのそれ。
雑にシェア経済について
Mobikeとofoなどの自転車シェアサービスにとどまらず、割りと色々なものがシェアされていてビビる。
傘やモバイルバッテリーや車などもその対象で、スマホの電池が切れると人権がないこの世界ではモバイルバッテリーのシェアは完全に人権が補給できる感じで強そうだった。
そして基本的に料金がハチャメチャに安い…。なんでも、”もってる奴”(=企業側)が負担しろよ〜という空気感があるそうだ。
深センという土地
深センで使う必要がある言葉は3語だけで、weixin, xie xie(ありがとう), bye byeだけだった。
Yes/Noを中国語でなんというのかすら覚えなかった…。
華強北はざっくり20年前の秋葉原はラジオデパートみたいな雰囲気で、楽しそう。
春節のお尻のアタリにぶつかってしまったのであまり街が稼働してなかったんだけどこれは無限にウロウロしていられる予感がした。
わりと儲かっている地域であり、ここ数年は性善説で世界が回り始めているらしい。
実際にボラれそうになったこともなく、わりとみんな笑顔で怒っている人とかいないし親切ですごい。
いい土地。
上海行った組はボラれそうになったタイミングもあったそうで、運の差か土地の差か…?
現地でアテンドしてもらったofoのエンジニアの人と、企業訪問させてもらったCVTEの人達も、めっちゃ優しくて親切だし気前がよかった…。
この辺りの人はだいたいみんな英語できた。
その辺の店員さんとかの英語力は日本人のそれとあまり変わらなさそうだった。
その他
Googleピンイン入力はいいぞ
読めない文字を手書き入力できて最高。
現地の人にここに言いたいこと書いてくれ!って頼んでMicrosoft翻訳とかに突っ込む。
“あなた3回暗証番号間違えたのでこのカードロックされましたよ”って言われた時は泣いた。
クレカの番号6桁
なんか6桁らしいです。
普段の4桁の頭に00つけるとかお尻に00つけるとか色々あるっぽいのであらかじめ調べていきましょう。
基本的にはweixinでいけるので出番はあまりないですが…。
感想
深圳よいとこ一度はおいで。
他にも色々掘り下げられることはあったんだけど、既にここまで書くのに90分かかっているのでこの辺でやめておく。